-もう、冬ですか？

　 前日、私は京都に宿を取っていた。イベントのチケットには、五条駅（最寄駅）12：59分発のバスに乗りなさいと書いてある。15：30開始で、なぜそんな早いのかと疑問に思いつつも、余裕を見て12：30頃に着くにはどうしたら良いのかケータイサイトで調べると、10：15分京都発の電車に乗る必要があるらしい。
　 五条という名前から、京都から近いのかと思ったら、完全に奈良県エリア内であった。生まれも育ちも関東なので土地勘が無いんですわ。ちなみに、チケットには”五條”と書いてあったが、どうも”五条”が正解のようで、乗り換え案内サイトによっては「五條？そんな駅ありません」となる。どちらにせよ、「午前中いっぱい観光できるかな」という期待は外れてしまった。結局、朝早くから空いてる清水寺だけを抑えた。

　で、高田という駅で乗り換えなさい、と案内にあったのだが、近鉄の大和高田とJRの高田の駅が離れていることに気がつかず、「和歌山線ってないけど？」等と迷ってるうちに、電車を乗り過ごしてしまった。まあ、少し早めに着く計算だったし、などと思い調べなおすと、和歌山線はなんと「１時間に１本」しかないではないか。そのことにホームに入ってから気付いたため、時間も潰せない。しかも五条への到着時間は13：04分と、微妙にバスに間に合わない時間。（前日のイベントにも参会しているので）戻って観光しようかな、バスが少しは待っててくれるのかな？と思案していると、高田駅にm.i.cの最長老（メンバーのニックネームです）が現れる。当日早朝、新幹線で東京からやってきた最長老は乗り換えを間違えて先の駅まで行ってしまい、ここまで戻ってきたところらしい。

　-坂道の途中で見上げる、空は冬の匂い

　 なんだかんだで、二人でとりあえず五条駅行きの電車に乗る。「不便なところらしいですし、レンタカー借りましょうか」等と話していたのだが、電車から見える風景はレンタカーどころかタクシーすら怪しそうな、大分のどかな雰囲気。途中（現地入りしているはずの）メンバーにバスの様子を聞こうとメールを送るが、返事が無い。
　電車は高田駅には定刻どおりに到着。バスは・・・、やはりもういない。時刻表を見ると、なんと休日ダイヤでは12：59分の次は14：59分。そう、１時間に１本も無いのだ。だから12:59分に乗らなければならないのか。普通、こういうのって連絡できるようにしないか？これは都会人の奢りなのか？。といっても私の実家も昼間は１時間に１本程度しかバスは走っていないが・・・。

　幸いなことに、タクシー乗り場はあったので「タクシーしかない」という結論に。チケットから読み取れるのは「バスで48分」ということだから5,6千円あれば何とかなるのであろうと予測。しかしここで無駄な出費をするのも馬鹿らしいので、「ほしのくに行く人いますか〜」と声をかけてみる。実は電車内で目をつけてた人が何人かいた（以前真綾さんイベントで見かけたような気がしていた人がいた）のだが、それとは別の2人が「あ、いきます」と、あっさり集まったので4人で割り勘でタクシーへ。あ、そうそう「ほしのくに」に大塔コスミックホールがあるわけです。

　運転手さんに訊ねると、２５分くらいでつきますよ、歩くとちょっと無理でしょう、山を越えたところですから、とのこと。勿論当然のように25分では着かなかった。歩くと無理なのはその通りで、結構な山道。しかも山に入ってからはもう何も無い。さらに雨が強くなってきた。
　道中、タクシーに同乗した二人に「昨日もイベント参加したんですよ〜」とか話をふってみるが、簡単にスルーされた感があり。ウザイおっさんで御免なさい。おじさん、若い人と喋りたかったの。　
　 途中、先発だったバスを抜いたが、あまり人は乗っていないように見えた。５０分近くかかって、ようやく「ほしのくに」に到着。料金6千円強を割り勘すると、同乗したお二人はさっさと行ってしまう。ちょっと寂しい。
　 幸運にも雨は上がっていたので、m.i.c.の維白君やM君に連絡を取ろうとするも、最長老のFOMAは圏外に。私のムーバは・・・大丈夫、アンテナ３本立ってる。しかし残念ながら誰も捕まらない。まだ開始時間までは１時間以上ある。とりあえず昼食を採る事にした。

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